ポスターイメージ_ima-coco

章代ちゃんと伊那谷での初リハーサルの後
衣装が決まり
タクラマカンで舞台イメージも固まってきたのに

最後まで全然浮かばなかったのが、ポスターだった。

広島に行ってから、もっと早くできる予定だったのだけど
瑞希の心の葛藤は、私の葛藤でもあって
イメージが曇っていた。

神戸との距離感も、メールのやり取りももどかしく
不安や焦りも募ってきていたのもあるかもしれない。

章代ちゃんは、今回の舞台づくりのテーマ「時を待つ」ことだと何度も言っていたけど、私はそう言われると余計に焦っていた。^^;苦笑

 

感じることはとりあえず置いといて、順番を変えて
形から作り出すことだってできたかもしれない。

でも、それこそ、台詞と気持ちのふりと同じように、
広島や禎子ちゃんやアンネフランクの情報を元に、それ風にしたり、
前の舞台から引っ張ってなんとなく作ることもできるはずだ。

でも、ふりじゃない。

みんなの中から出て来るものと
私の中から出るものが重なりあって融合される「時」を待つしかなかった。

向かったのは
かれこれ、18年ほどの付き合いになる今井くんの
自然体験ヴィレッジ・民泊 ima-coco。

伊那谷の景色が広がる素晴らしい自然の中に
あちこち愉しめる空間を作り上げてしまうアーティスト。

彼の「今ここにあるもの」を活かす装飾センスも、素晴らしい。
これまで数々の作品やイベント、ステージの装飾を助けてもらって来た。




一年に数回、模様替えが行われていて
行くたびに何かが変わっていることもある。

久しぶりに行ってみると、彼はお出かけ中。
新しく立派なティピが建っていて、また、くつろぎ空間が出来ていた。


今井くんに電話をしてみると、「ぜひティピの中に入ってってよ。」という。

この時点で
章代ちゃんが神戸に戻るタイムリミットが迫ってたけど
三人で入り、ソファーに座ってみた。

それから、数分後。
ここに至るまでの様々なドラマが頭を巡り、ふと、イメージが出てきて口にすると
瑞希も同様のイメージを出してきた。

章代ちゃんも、「いいね。面白い。」という。

そこから、ティピを飛び出して

思いつくままに、作り、撮影した。

なぜか、アンネと章代ちゃんと、禎子ちゃんと瑞希が被った。

もう、どんどんこの身体に吸収しているんだと思う。

イマココにあった空間のおかげで
もうすぐポスターも完成です。