森の冒険ミュージカル&マルシェものがたり

朝5時過ぎ。寝ぼけ眼で見る週間天気予報も七日目。うつらうつら二度寝すると、夢では予報がバッチリ晴れマークに変わっていて、(なーんだやっぱり晴れるじゃーん!)なんて、目が覚めるとやはり雨マーク。

夜間まで作業して、天気が気になって朝方起きちゃう。寝不足で憂鬱な朝を1週間ほど毎日迎えていた。
「その日だけ雨だよねぇ。」と言われるたびに、動揺する。
心を落ち着かせないと、様々な変更を処理できないので、初めての延期に対する心の準備体操。

これまでも雨予報に左右されてきたことはたくさんあったけれど、もしかしたら、延期って20年間の開催で初めてかもしれない。だいたい大丈夫だったから、今回も、まー大丈夫だろうなんて、ギリギリまで思ってた。
「23日も雨だったら、どうするんですか?」
淡々とした県の企画課からの問い合わせメールが痛々しい。え、そしたらもう、24日にやりますよ。どうにかこうにかやりますよ。




明日が荒天だなんて、信じられないくらいの穏やかでめっちゃ暖かい前日20日。
早めに決定しなくちゃ、みんなが困るよね。ってことで、早めの延期決定。

メンバーの入れ替え、代役探し。チケットキャンセル。たくさんの問い合わせ。まぁ、とにかくいろんなことがどどどどどどーっと、押し寄せてきた。
数日の合間に心を整えておいたので、せーので様々な対処を端からしていったけど、できれば、あんな思いもうしたくない。笑
雨は降るもの。まー大丈夫って思うことは、もう二度とないだろう。
本来喜ぶべき雨を残念に思う日もこれでおしまい。ごめんね、雨の空。

21日の荒天が想像できなかった20日の穏やかっぷり。

気合わせ



そんなわけで、来られるはずだったお客さん、スタッフ、出演者のみんなにとって、とてもとても残念な延期になったのだけど

その分、21日の春分は、これまで森とともに時を過ごしてきた仲間たちにとって、当日出られないメンバーにとっても、神様に用意された、スペシャルな1日となった。

コンクール出場や仕事のために出られない仲間たちの、代役を担ってくれたメンバーに、バトンタッチするため急遽の稽古。


魂込めた歌や役を、みんなの魂で受け取る。
延期日は参加できないメンバーのご家族や、出店者のみなさんにも来ていただいて、稽古を観ていただくという特別タイムも。

気を合わせる。
エネルギーの波動を合わせる。
空気までもが、喜びで震えるような。そんな空間だった。
みんなの気持ちもマックスに・・・。

この日、この気合わせがなかったら、23日のみんなの穏やかな笑顔はなかったのかもしれないなと思うほどの発散と解放。
涙涙のバトンタッチとリハーサル。
おかげで落ち着いた気持ちで迎えることができたんじゃないかと思う。

そして、23日。当日。晴れ。

思わずスクショしてしまった晴れマーク。


しかし、晴れ予報に喜びもつかの間、なぜか、その日だけまた、とても冬日が舞い戻るという、なんとも神様に試されてばかり。
キャンセルも多数だったので、今日はゆったりな人数かなぁとか思ってた矢先。

時間になると、たくさんのお客様の列。
こんな寒空の中、本当にありがたいことです。・・・(感無量)


結局、全員にお配りするはずだった各エリアステージのチケットも無くなるほどの人数。
どうやら、キャスト含めて400名ほどのみなさんと、森で過ごすことができたわけで。
これが、もしも、21日春分だったら、、、パンク状態だったんじゃなかろうか。
我々のキャパに合わせて調整してくれた延期だったのかもしれないとさえ思えたほどの程よい加減だった。(いや、ギリギリだったか・・・。)


→つづく
さぁ、冒険のはじまり!
森のエントランスアーチをくぐると…