森の冒険ミュージカル&マルシェ

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ヒノキの母さん ありがとう。

森づくりを始める日に森へ入らせていただく挨拶と、無事に森づくりができるようにと地元の宮司さんにご祈祷いただいいた御神木の伐採の時間がやってきた。

植林された里山のほとんどの木は、畑の野菜と同じように間引きをしたり、手をかけて、最低40年以上かけて大きく育て、時期がくると暮らしに活かすべく伐採する。できれば50年以上育てた方がいいらしく、生きている合間に伐採できるのは稀なこと。だから、自分のためではなく、次の世代へ残すためだけに植えて育てていくわけだ。こんな先のことを思いながら働くって、これまで想像もしなかったことだった。

暮らし方が変わり、先人が希望を持って植えたはずの木々は、日本各地で行き場がなく、真っ暗な荒れた森となっている。整然として綺麗に見えてたとしても、日が当たらない不健康な森はたくさんあると教えてもらった。
先人が植えた木々の行き場をつくり、森を健康な状態にするには、森と暮らしの関係を結びなおすことが必要と思い、この森の整備を始め、私たちの暮らしに必要なだけ伐採をさせてもらった。

広場のステージは、この森のヒノキと赤松の生まれ変わり。
仲間たちと作ったものだ。


伐採を進めるにつれて、たった半年でも、出会った木々の命を終わらす瞬間は、なんともいえない気持ちになったことや、その一本一本の木の存在の大きさ、尊さをみなさんにも感じてもらいたいと思うようになった。

そこから曲が生まれて、ミュージカルで伝えようと決めてから、みなさんに伐採を見守ってもらおうと御神木を残してきた。
この森と、私たちの森づくりを見守ってくれたヒノキの母さん。
先人が希望を持って植えてくれてから、112の歳月が経っていた。

いよいよ、皆さんに見守ってもらいながら
次なる命をいかすために、そのときがやってきた。


シンギングボール奏者 
葉月
(シンギングボールは、パール仏教やチベット密教の高僧によって伝わってきた法具。)
葉月ちゃんが家族みんなと森へ来てくれるようになって、しばらくしてから、森から受け取るメッセージを私たちに伝えてくれるようになった。

なんとなく感じていたことが、メッセージとして葉月ちゃんを通して返ってきたのだった。
私たちの気持ちは、森へ通じている。そのことがとても嬉しく、泣けた。

これらのメッセージは特に伝えてたわけでもなかったのだけど、葉月ちゃんがそのメッセージを受け取った頃、次々に訪れたみんなが森との対話をはじめていった。誰の森でもなく、自分と森の関係を作っていった。

「耳開きという儀式をさせてもらいました。あの森の中にはすごく素直に話しをしてくれる子や、当日のイメージを送ってくれる子もいて、この先も当日まで通わせてもらって、気持ちよく繋がっていけそうな感触をもらいました。
もともとメッセージ性が強い場所なので、対話しながらシンギングボウルと詠唱をすることで、さらに周波数が上がっていくと思います。

鈴のように心地よく体を揺らして歌うみんなの姿が送られてきて、あまりにわき上がる悦びに奏でながら泣きました。

今日、久しぶりに森へ入って、土や石自身がそれぞれにすごく準備が整ってきててびっくりした。木も風の受け方を試してて頼もしいなーと思った。

自然が起こす演出はすごいよね!
森の心意気に負けずに、人間も一人一人が主役でいこう。


もう、準備はできている。って覚悟のメッセージ受けた葉月ちゃんのシンギングボールが響く中、ヒノキの母さんの元へと向かう。

「ヒノキの母さん。ありがとう」
みんなの愛に包まれて。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。


伐採

山久農林・小幡唯

「これだけ太いと15分以上かかることもあるかもしれないし、倒れる方向が変わる可能性もある。幹の状態をみながら、危険な場合は途中で伐採をやめることもある。」
と、言われていた。
多くの皆さんに見守ってもらいながら、無事に寝かせてもらうことができるのか、緊張していた。

さすがの職人技。
10分もかからず、「倒れます!」の一声の後、
斧の音が数回。
狙ったとおりの場所にヒノキの母さんは寝かされていった。

大きな地響き、皆さんの驚きの声。
ヒノキの存在は、しっかり皆さんに届いたように感じた。

僕たちはこの地球で 生かされている

この先の未来もずっと

学びながら生きていく

生き物たちの生命を

この身に受けながら

再び新しい命を つなげてゆくから

生きていく この大地に今

根を下ろして迷わぬように

つなげていく これからもずっと

この大地に育まれて

この大地に育まれて

ずっと


延期が決まった21日に、福澤歩ちゃんからバトンタッチしてもらった歌。
「Earth」
みんなの歌声が響き
この森の赤松で作った松明で火を灯す。
点火してくれたのは、この森プロジェクトをずっと支えてくれている柏屋木材の滝澤さん

Photo by Sharman

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