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遠山郷 きざわ茶

神々の棲む里 遠山郷木沢には
1000年以上ずっと継承されてきた芸能文化、
里山の厳しさと豊かさと、正面から向き合ってきた暮らしなど
私たちが忘れてはならない大切な時間が流れています。

先祖が残してくれた宝を残し、つながり続けるために
自然の力を称え、寄り添うような畑づくりを目指した自然栽培で、
丁寧に手で摘んでお茶を作っています。
そんなにたくさんできないので
ご縁の中でできるだけお届けさせてもらっています。

もしも、飲んでいただく機会がありましたら
希少の中に込められた、日本の素晴らしい文化を
美味しいひとときと共に、感じていただけたら幸いです。

日照時間が最も短くなる霜月。冬至。
それに合わせて、生命の力も細く静かになり、
また冬至を境いにまた、少しずつ長くなっていきます。
このいのちの節目に、遠山郷では、神も人も自然界のすべてが清らかに再生することを願う祭り霜月まつりがおこなわれます。

地域の人たちは、禊をしてから、その日、神様になります。

お茶の樹もじっと眠るようにその時が来るのを待っている時期です。


立春。人間界は本格的な冬の最中。
自然界では、春の準備が始まるころ。
そっと静かに冬を耐えた樹々は、先端に残してあった少しの水を
根っこに送り、呼び水して大地から水を吸い上げ、少しずつ新しい芽を育て始めます。

 
その立春から
「夏も近づく八十八夜」ころ
霜も降りなくなって、種まきしても心配がなくなる時期に、南の方からお茶摘みも始まります。

遠山郷は、5月中旬頃から新芽の様子をみながら茶摘みの日を決めます。
家族総出、親戚、ご近所総出で「結」で茶摘みをします。
おたがいさま。
持ちつ持たれつという関係で成り立つ山間の人と人のあたたかな繋がりです。


お茶づくりは、このあと剪定から、草取りなど
お茶の樹からこの新芽をいただくために、少しだけ手をいれさせてもらいます。
夏の暑い時期の草取りは、なかなかのトレーニングですが、無農薬、除草剤は使わず、美しい川を残すためにも、ここは頑張り時です。


ゆっくり美味しくお茶を淹れる。
その時間の豊かさもぜひ感じていただきながら、ほっとしたひと時をお過ごしいただけたら幸いです。

そして、ぜひ、遠山郷にも遊びにいらしてください。

きっと皆さんの心に、じんわりと優しい時間が沁みていくはずです。